ANSERA JOURNAL
港区|マンション解説
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- 株式会社Ansera
元麻布ヒルズフォレストタワー
3棟の違い・共用施設・学区と購入・賃貸で確認したいこと
MOTOAZABU HILLS GUIDE
空へ広がる一本の樹木。元麻布の丘で、建築と暮らしを読む
麻布十番の商店街から一本松坂を上ると、木々の向こうに上部が大きく広がるタワーが現れます。足元にはアーチの回廊と低層の住宅。元麻布ヒルズは、29階建てのフォレストタワーと2棟のフォレストテラスを、緑のある街区として組み合わせた住まいです。
遠くから見る輪郭と、地上を歩いて見える風景。その両方に目を向けると、この建築が「森」をどう表現したかが分かります。外観と配置図から始め、坂のある街、共用空間、住戸の選び方へ。写真を手がかりに、ここで暮らすための判断材料までたどります。
- 2002年5月竣工
- 地上29階・地下3階
- 高さ96m
- 元麻布1丁目3番1号
01上へ広がる輪郭に、「森の都市」の発想を見る
森ビルが掲げた街区のコンセプトは「森の都市」です。敷地面積は12,309㎡、緑被率は53.15%。高層棟を大きな樹木に見立て、その周囲に低層棟とオープンスペース「四季の丘」を配置しています。
- フォレストタワー
- 地上29階・地下3階/高さ96m
- フォレストテラス イースト
- 地上6階・地下1階
- フォレストテラス ウエスト
- 地上5階・地下1階
- 竣工
- 2002年5月(ウエストは同年9月)
- 設計
- 森ビル・竹中工務店
- 施工
- 竹中工務店
デザイン監修は内井昭蔵建築設計事務所。上空に張り出す形を樹木の幹や枝に、屋上やバルコニーの緑を葉に見立てています。建物の周囲を植栽で飾るだけでなく、住宅そのものを大きな樹木として考えたことが、独特の輪郭につながっています。
配置図では、高さの異なる3棟と、その間の歩行空間に注目してください。一本の高層棟だけを見るのではなく、地上の庭や回廊、低層棟まで含めて読むと、街区全体の組み立てが見えてきます。


02麻布十番の便利さと、高台の静けさをどう使うか
住所は港区元麻布1丁目3番1号。麻布十番駅から徒歩圏ですが、駅前からは坂を上ります。商店街、スーパー、飲食店を使いやすい便利さがある一方、帰宅経路の勾配は毎日の負担になります。表示上の徒歩分数だけでなく、利用する改札から建物入口まで歩いた体感が重要です。
住宅の入口と、日常の用事が集まる場所には高低差があります。出かけるときだけでなく、食材を買った帰り、雨の日、ベビーカーを押すときの道を歩くと、徒歩分数からは分からない使い方が見えてきます。広尾や六本木方面への移動も、通勤・送迎・買い物ごとに分けて考えたい立地です。
商店街を、日々使う場所として見る
総本家 更科堀井 麻布十番本店は元麻布3-11-4。店名は麻布十番でも、所在地は元麻布です。そばを食べに出かける日は、平日の昼・夜と、通し営業の土日祝で使える時間が違います。近くに店があることと、自分の帰宅時間に利用できることは分けて見ます。
食材の買い物には、町外の麻布十番2-9-2にあるビオセボン 麻布十番店などが候補になります。食品を選ぶ楽しみと、坂の上まで持ち帰る経路をひと続きで考えると、週末にまとめて買うか、仕事帰りに少しずつ買うかも具体的になります。
食事や買い物の選択肢は、元麻布の食事・買い物ガイドと麻布十番の街のガイドでも紹介しています。
現地で歩きたい3つの経路
- 麻布十番駅の普段使う改札から建物まで
- 商店街やスーパーから荷物を持って帰る道
- 広尾・有栖川宮記念公園方面へ向かう坂道

03タワーと低層棟では、暮らしの性格が異なる
FOREST TOWER
眺望と共用施設への近さ
高層階の眺望と、スカイラウンジやルーフガーデンを含むタワーらしい生活が中心です。方位と階数で前面の抜け方が変わります。
TERRACE EAST
緑との距離が近い低層棟
高さを抑えた建物で、街区の緑や中庭を身近に感じやすい住まいです。住戸ごとの採光と隣接建物との距離を見ます。
TERRACE WEST
独立感のある低層の暮らし
タワーとは違う落ち着きがあり、プライバシーと住戸への動線を重視する方の比較候補になります。
配置図と回廊の写真を重ねると、低層棟とタワーの足元が近いことが分かります。ただし、同じ街区でも窓から見える緑の位置、前面の建物、共用施設までの経路は住戸ごとに違います。「タワーだから眺望がよい」「低層だから静か」と棟名だけで決めず、候補住戸の窓と玄関を起点に確かめます。
高層階では遠景、低層階では庭や建物との距離が比較の手がかりになります。どちらを好むかに加え、朝に光を入れたい部屋、在宅勤務をする場所、外出の回数を間取りに重ねると、広さや価格だけでは見えない違いを整理できます。

04ラウンジ、プール、屋上の庭。住戸の外へ続く居場所
元麻布ヒルズには、居住者用のルーフガーデン、スカイラウンジ、24時間バイリンガル対応のコンシェルジュサービスがあります。1階の元麻布ヒルズスパには、プール、ジムなどが設けられています。
レセプションの写真では、吹き抜けと曲面の壁がつくる縦の広がりに目が向きます。スカイラウンジは大きな窓の前に座席を配置した空間。外観の形だけでなく、入口から共用空間へ進んだときに、天井の高さや窓の位置がどう変わるかも建築を見る手がかりです。
プールの写真には上部から入る光、ジムには窓の向こうの緑が見えます。運動を住まいの近くで続けたい方にとっては、施設の数に加え、通える時間、予約、会員・同伴者の条件と料金が重要です。スパの利用と住宅の共用施設の利用は一括りにせず、検討住戸の契約条件で確認します。





05住戸は、方位・高さ・毎月の費用を同じ表で比べる
フォレストタワーは独特の形をしているため、同じ階でも窓の向きや眺望が異なります。前面建物、日照、バルコニーの使い方、家具配置、窓を開けたときの音まで住戸単位で見ます。
- 方位・階数・前面建物と将来の眺望
- 管理費・修繕積立金など毎月の保有費用
- 駐車場の空き、車両寸法、住戸までの動線
- トランクルームなど付帯設備の利用条件
- ペット・リフォーム・法人契約の条件
- 築年を踏まえた室内設備と配管の更新状況
築20年を超える建物では、建物全体の管理だけでなく、住戸内がいつ、どこまで更新されたかで入居後の費用が変わります。内装の新しさだけでなく、給湯・空調・水回り・配管を分けて確認しましょう。
「改装済み」の一言を、設備ごとに分ける
壁紙や床の更新と、空調・給湯器・水回りの交換は別の工事です。内見では工事の実施年と範囲を確認し、見た目が整っていても更新していない設備がないかを資料で照合します。管理組合の修繕と、専有部分で所有者が行う工事も分けて見る必要があります。
候補住戸を並べるときの4つの数字
- 購入価格または賃料と、専有面積
- 管理費・修繕積立金・駐車場など月々の費用
- 室内の工事実施年と、未更新設備の費用
- 引き渡し・入居が可能になる時期
募集価格と実際の成約価格、元麻布全体の相場とこの建物の価格は同じものではありません。同じ棟・広さ・階数・室内状態の事例をそろえることが比較の出発点です。
06学区は南山小学校・六本木中学校
元麻布ヒルズフォレストタワーの住所「元麻布1丁目3番」は、港区立南山小学校と港区立六本木中学校の通学区域です。港区の通学区域表では、元麻布1丁目1番〜4番が南山小学校の対象区域に含まれます。
周辺にはインターナショナルスクールや大使館も点在します。ただし、学校を選ぶ条件は住所による通学区域とは別です。港区の学校選択希望制にも対象校・学年の条件があります。子育て世帯は学校名に加え、坂を含む通学経路、送迎方法、放課後の動線まで確認しましょう。
07高台でも、防災は住所と敷地で確認する
元麻布は高低差のある地域です。港区は元麻布1丁目の土砂災害警戒区域等について2024年に区域変更を公表しているため、「高台だから安心」と一括りにはできません。検討住戸では、敷地の該当状況、避難経路、非常用設備、停電・断水時の運用を確認しましょう。
タワーでは災害時のエレベーター停止も生活へ直結します。備蓄場所、給水、階段移動、管理側の連絡方法を見ておくと、日常の眺望とは別の安全性を判断できます。
08購入・賃貸・売却では、見る数字が変わる
BUY / RENT
住む方
- 坂と駅までの実際の移動
- 共用施設を使う頻度と費用
- 住戸内設備の更新状況
- 駐車場・ペット・入居時期
SELL / LEASE
所有している方
- 同じ棟の競合住戸と成約事例
- 室内更新にかける費用と回収
- 売却と賃貸の手取り比較
- 空室期間と管理の負担
この物件が合いやすい方
- 麻布十番の利便性と元麻布の静けさを両立したい
- 緑、サービス、ウェルネス施設を日常的に使いたい
- 車移動と徒歩生活を使い分けたい
- 築年より街区全体の管理と住環境を重視したい
反対に、駅まで平坦な道を優先する方、共用施設をほとんど使わない方、毎月の固定費を抑えたい方は、麻布十番駅周辺の別物件や元麻布の低層住宅も並べて比べると判断しやすくなります。
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