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ANSERA JOURNAL

市況・マーケットレポート

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最終更新日
執筆・監修
株式会社Ansera

10年固定2%台後半へ──金利上昇でも「成約増・在庫減」が続く理由と、港区1〜20億マンションの売却・購入戦略

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0.今日のテーマ:金利は上がった。それでも市場は「止まっていない」
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2026年1月、メガバンクの住宅ローン10年固定は2%台後半に到達し、資金調達コストは明確に上昇しました。
一般的には「金利上昇=買い控え=成約減」というシナリオが想定されます。

しかし、REINSの実需データを見ると、首都圏中古マンション市場では

成約件数は増加

在庫件数は減少

成約㎡単価は高水準を維持


という、いわば「需給が締まる」状態が続いています。

本記事の結論はシンプルです。
市場は止まっていない。
買えない層が消え、買える層だけが“より厳しく選別して買っている”──この構造変化が起きています。

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1.REINSが示す現実:成約増・在庫減・単価上昇という同時進行
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直近の首都圏中古マンションデータでは、

成約件数:前年同月比で増加

在庫件数:前年同月比で減少

成約㎡単価:上昇基調を維持


という3点が同時に確認できます。

重要なのは、平均値の高さそのものではありません。
実務で効くのは次の3点です。

1)在庫が減っている=売り物が薄くなっている
2)成約が増えている=条件が合う物件は決まっている
3)単価は高いが、前月比で調整する局面もある=無条件の高値追いではない

つまり、
「買い手が消えた」のではなく、
「買える買い手が、納得できる物件だけを買っている」
という状態に近づいています。

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2.金利上昇で起きているのは“停止”ではなく“選別”と“レンジ移動”
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10年固定が2%台後半に入ると、同じ物件でも月々の返済額は確実に増えます。
このとき、買い手の行動は次の順で変化します。

購入をやめる(撤退)


ではなく

条件を厳しくする(駅距離、築年、管理、眺望、ブランド)

面積を削る/価格レンジを下げる

利回りより「出口の強さ」を重視する



その結果、

条件が整った物件は短期成約

条件が弱い物件は指値・長期化


という差が一気に拡大します。

港区1〜20億の市場では、
「金利が上がったから下がる」ではなく、
**「金利上昇下でも選ばれる物件かどうか」**がすべてです。

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3.港区1〜2億:買える層は残る。勝ち筋は50〜70㎡の整った条件
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1〜2億円帯は、

DINKS

都心住み替え層

高給与層


といった実需が中心です。

金利上昇の影響はありますが、起きているのは撤退ではなく「条件の厳格化」と「面積調整」です。

売却戦略(オーナー)

初動2〜3週間で反応が取れる価格設定が重要

同一建物・同一駅・同面積帯で「選ばれる理由」を明確化

ローン・諸費用まで含めた情報開示で不安を潰す



購入戦略(買い手)

駅距離・築年・管理・眺望のどれかを落とすと出口が弱くなりやすい

50〜70㎡の需要が厚い帯は資産性最優先で選定



賃貸戦略(保有)

家賃の上振れより空室期間短縮

法人需要を意識した設備・管理・内覧導線整備が有効



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4.港区2〜5億:「買えない」ではなく「納得できない」ゾーン
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2〜5億は港区の中核ですが、金利上昇下では目線が一段厳しくなります。
ここで起きているのは「需要消失」ではなく「納得感不足」です。

売却戦略(オーナー)

坪単価の理屈だけでは決まらない

眺望、階層、間取り効率、管理状態で説得力を作る

価格は段階設計し、次の一手を事前に決めておく



購入戦略(買い手)

仕様よりも立地・建物の強さを優先

同予算なら面積を落としても出口が強い物件を選ぶ



保有戦略

利回りは伸びにくいため、税・修繕・金利込みで手残りを試算

法人・海外需要に合わせた条件設計も検討余地あり



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5.港区5〜20億:金利より希少性。出口設計がすべて
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5億円以上はローン依存度が低く、金利影響は限定的です。
一方で、

希少性

管理の格

眺望

代替不可能性


の差が、そのまま流動性の差になります。

売却戦略

価格調整より買い手母数の最大化

国内外の出口を想定し、資料・内覧・決済スキームを整備



購入戦略

短期金利より、保有コストと出口の説得力

「代替がないかどうか」で判断



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6.まとめ:平均値ではなく「自分のレンジの需給」を見る
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2026年1月、金利は確実に上がりました。
それでも市場は止まっていません。

港区1〜20億の実務で効く結論は3つです。
1)金利上昇は撤退ではなく選別を生む
2)売却は初動がすべて。反応が出る価格設計が命
3)購入は出口の強さ最優先

平均単価のニュースではなく、
「自分の物件が、どのレンジで、どんな需給に置かれているか」
ここを数字で押さえた上で、売る・買う・貸すの順番を決めることが、最も安全な戦略です。


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