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ANSERA JOURNAL

市況・マーケットレポート

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執筆・監修
株式会社Ansera

「港区タワマン値下げ」「湾岸在庫増」は本当に危険信号か──1〜20億レンジ別に読む2025年末の都心タワーマンション市況

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0.今日のテーマ:「値下げ」「在庫」という見出しをどう読むか
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東洋経済オンラインで「港区のタワマンが次々値下げ」「人気の湾岸タワマンに在庫が……」といった強い見出しの記事が配信されました。
同時に、高市政権による「外国人買い占め」「投機目的」への規制議論や、日銀の利上げなども重なり、「今マンションを買う・売るのは怖い」という声が増えています。

ただし、ヘッドラインの印象と、実際のデータ・現場感は必ずしも一致しません。
今日は、港区・湾岸エリアのタワーマンションを中心に、

本当に値下げ局面と言えるのか

1〜2億/2〜5億/5〜20億のどこが一番影響を受けやすいのか

今、売却・購入の判断で押さえるべきポイントはどこか



を整理します。

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1.「港区タワマン値下げ」「湾岸在庫増」で何が起きているのか
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東洋経済オンラインの記事では、

港区の一部タワーマンションで価格調整(値下げ)事例が目立ち始めていること

湾岸エリアのタワーマンションで「在庫」が増えていること

その背景に、高市政権の外国人・投機的取引への規制議論や、日銀利上げへの不安があること



が指摘されています。

ここで重要なのは、「すべての港区タワマンが値下げしているわけではない」という点です。
実務レベルでは、

最初から相場より強気に出した住戸が、ようやく現実的な水準に下げ始めている

再開発エリア外や駅距離がややある物件で、売り手の期待と買い手の許容価格のギャップが表面化している



といった「価格の微調整」がまとまってニュース化されている側面もあります。

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2.データで見る都心マンション──港区は9年で+135%
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マンションナビが公表している23区の中古マンション価格推移を見ると、
2025年11月時点での23区平均平米単価は約114万円(9年前の約66万円から+約48万円)と、依然として高値圏です。
その中でも港区は平米単価約247万円、9年前比で+135.4%と、23区トップの上昇率になっています。

つまり、

局所的な「値下げ」は出てきている

しかし、長期トレンドとしては「高値圏にとどまったまま」である



というのが客観的な姿です。
「バブル崩壊」のような一斉下落局面ではなく、「物件ごとの差」が大きくなっている段階と見るのが妥当です。

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3.湾岸タワマン在庫増加と価格の高止まり
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湾岸エリア(中央区・江東区など)のタワーマンションについては、独自データを出しているレポートでも、

2024年夏頃から販売中住戸(在庫)は増加傾向

一方で、成約単価はむしろ上昇し、2024年には一時的に「湾岸タワマンが都心5区の平均単価を上回る」局面もあった



と報告されています。

在庫が増えているにもかかわらず、相場が崩れていない理由としては、

売り手側に「無理に値引きしてまで売らない」高所得層・富裕層が多い

新築タワマンの分譲価格が高いため、中古の指値を下げにくい

一部の人気棟は、出ればすぐ決まるため、市場に長く出続ける「売れ残り」との二極化が進んでいる



といった構造が挙げられます。

「在庫が増えた=全面的な値崩れ」という単純な図式ではなく、
「強い物件はなお強く、条件が弱い物件から調整が始まっている」段階と捉えるべきでしょう。

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4.高市政権の外国人・投機取引規制議論とタワマン市場
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2025年秋以降、高市政権のもとで、

外国人による新築マンション購入の実態調査の拡大(東京から大阪・京都などへ)

外国人の土地取得ルール見直しの検討指示

再開発で税制優遇を受けているような物件における、居住実態のない「まとめ買い」への規制検討



といった動きが具体化しています。

現時点で、「外国人には買えない」といった直接的な禁止措置が導入されたわけではありませんが、
「今後、非居住外国人の購入や短期転売に何らかの制限がかかるのではないか」という見方が市場に広がっているのは事実です。

特に、

5〜20億レンジの超高額タワマン

中国・東南アジア・中東など海外マネー比率が高い棟



では、将来の出口戦略における「買い手の裾野」が狭まるリスクとして、慎重に見ておく必要があります。

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5.1〜2億/2〜5億/5〜20億──レンジ別に見る「売れ方」の違い
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同じ「1〜20億の都心マンション」でも、レンジによってマーケットの表情は大きく異なります。

■1〜2億レンジ(50〜80㎡前後)

港区・渋谷区・中央区のコンパクト〜ミドル住戸

国内の高所得共働き世帯や、法人社宅・オーナー経営者の実需が厚いゾーン

金利上昇の影響はあるものの、「都心に住みたい層」の母数が多く、価格が現実的なら流動性は依然高い



→ このレンジでは、過度な強気価格を避ければ、今も十分に売却・住み替えが成立し得るマーケットです。

■2〜5億レンジ(70〜120㎡前後)

都心のファミリータイプや、眺望・階数にプレミアムが乗る住戸

実需と投資・セカンドの中間ゾーンで、買い手の年収帯・自己資金要件が一気に上がる価格帯

2024〜2025年にかけて新築・中古とも供給が増え、やや在庫がたまりやすくなっている



→ このレンジは、価格設定と売り出しタイミングで「売れ行き」が大きく変わります。
同じ棟・同じ向き・同じ平米数でも、数%の価格差と販売戦略の巧拙で、売却期間が数ヶ月単位で変わるゾーンです。

■5〜20億レンジ(100㎡超・ペントハウス等)

超富裕層・ファンド・法人が中心の極めて薄いマーケット

ローンよりも現金購入が主流で、国内外の景気・規制・為替の影響を強く受ける

「欲しい人が現れた瞬間は一気に決まる」が、それ以外の時期は数年単位で動かないこともある



→ このレンジでは、「短期の値下げ」を繰り返すよりも、

どの国・属性の買い手をイメージするのか

将来の規制(特に外国人投資家向け)のシナリオ


を織り込みながら、売り出しの窓を絞っていく発想が必要になります。

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6.港区タワマンオーナーが今チェックすべき3つのポイント
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ニュースを見て不安になったオーナーの方こそ、次の3点を冷静に確認することをおすすめします。

1)自分の住戸が「どのレンジ」に属しているのか
1〜2億/2〜5億/5〜20億で、市場のプレーヤーもチェックされる指標も変わります。
同じ棟でも、60㎡台と120㎡台では、売れるスピードも出口戦略もまったく違います。

2)同じ棟・近隣棟の「直近成約事例」

何階/どの向き/何㎡が

いくらで/どのくらいの期間で決まったか



ヘッドラインではなく、同じスペックに近い住戸の履歴を見ることで、「現実の落としどころ」が具体的に見えてきます。

3)想定する買い手の属性(日本人・外国人・法人)の比率

これまで外国人比率が高かった棟

法人登記・SOHO利用が多い棟



では、規制や金融環境の変化で「どの層が減りやすいか」を意識しておく必要があります。
将来の出口を考えるほど、賃貸付けのしやすさ・管理の透明性・修繕計画なども重要になります。

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7.これから購入する人へ──「出口」と「規制シナリオ」を前提にする
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これから港区・湾岸のタワーマンション購入を検討する方にとって、
最も意識すべきなのは「購入時点で出口戦略までイメージしておくこと」です。

将来、売るか/貸すか

誰に売れそうか(国内実需・国内投資家・外国人・法人など)

そのとき、規制や税制がどう変わっていそうか



をざっくりでも想定したうえで、

駅距離

再開発との位置関係

棟のブランド力(デベロッパー・管理体制)

共用部・修繕計画



といった「物件固有の条件」を見ていくことが、これまで以上に重要です。

「今は高すぎるから絶対やめたほうがいい」「値下げが始まったから急いで売ったほうがいい」といった、
一方向の判断ではなく、エリア・価格帯・物件ごとにシナリオを分けて考えるのが、2025年末の都心マンション市場のリアルな向き合い方だと考えます。

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8.まとめ──ニュースの不安を「具体的な行動」に変える
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港区タワマンの「値下げ」や湾岸タワマンの「在庫増」は、一部の物件・価格帯で起きている現象であり、


 全体としては依然として高値圏・二極化傾向が続いている。

高市政権のもとで、外国人や投機的取引への規制議論が具体化しつつあり、


 特に5〜20億レンジのブランドタワーでは、将来の出口戦略を事前に描いておく重要性が増している。

1〜2億・2〜5億・5〜20億それぞれで、買い手層・売れ方・リスクのポイントは異なるため、


 「自分の住戸がどこに属するのか」を起点に、市場データと現場感を組み合わせた判断が求められる。

ニュースは恐れるための材料ではなく、
自分の物件・検討中の物件について、冷静に整理し直すきっかけとして活用していくのが良いと考えます。


港区の高級マンション(1億〜20億)のご相談について

株式会社Anseraは、
港区内のタワーマンション・高級レジデンス・ブランドマンションなど 1億〜20億クラスの区分マンションを中心に、 売却・購入・賃貸運用・管理のご相談をお受けしています。

日記で取り上げているような、市況・金利・税制・再開発・地価動向は、
港区の高級マンションの価格や賃料、出口戦略(売る/貸す/住み替える)に 少なからず影響を与えます。
ただし、実際の影響度は「マンション名」「棟・階数・向き」「面積帯」 「1〜2億/2〜5億/5〜20億といった価格レンジ」によって大きく異なります。

このような港区オーナー様からのご相談が増えています

  • ♦港区のタワーマンション・高級レジデンスを所有しており、いま売るべきか貸すべきか迷っている
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  • ♦自宅として購入したが、数年後に賃貸に出す前提でキャッシュフローと出口を整理したい
  • ♦他社の査定金額や販売戦略が妥当か、港区の高級マンションに絞ったセカンドオピニオンが欲しい
  • ♦港区での購入と同時に、将来の賃貸募集・管理まで任せられる会社を探している(海外居住・法人名義など)

対応エリア・物件イメージ

対応エリアの例:港区全域(麻布台・六本木・赤坂・麻布十番・三田・白金・高輪・芝・芝浦・汐留など)。
価格帯の目安:おおよそ1億〜20億クラスの区分マンション、タワーマンション・高級低層レジデンス・ブランドマンションなど。

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