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首都直下地震とタワーマンション在宅避難 港区タワマンオーナーが押さえるべき防災と資産価値

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0.今日のテーマ:タワーマンションは「避難所に行かない防災」が前提
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首都直下地震のリスクが繰り返し指摘されるなか、東京都や港区は、高層マンションの住民に対して「建物に大きな被害がなければ、避難所ではなく自宅で生活を続ける在宅避難が原則」という方針を打ち出しています。

一方で、エレベーター停止、断水・停電、トイレ問題など、高層タワーマンション特有のリスクも現実です。
今日は、港区・芝浦エリアのタワーマンションの取り組みを参考にしながら、港区タワマンオーナーが押さえておきたい在宅避難のポイントを整理します。

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1.ニュースの背景:首都直下地震と在宅避難の流れ
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東京都の被害想定では、首都直下地震は「30年以内に高い確率で発生しうる」とされています。避難所スペースには限界があり、全員を受け入れることはできません。

そのため近年の防災計画では、

耐震性の高いマンションは、被害が軽微なら在宅避難を基本とする

各家庭での備蓄と、マンション全体での備蓄・防災計画が必須

特に高層マンションは、エレベーター停止や水・トイレ対策を想定しておく


という考え方が示されています。

港区も「マンション震災対策ハンドブック〜在宅避難のすすめ〜」を作成し、マンションの管理者・居住者に対して、平時からの準備と非常時の行動を具体的に示しています。

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2.タワーマンション特有のリスク
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在宅避難を前提にすると、タワーマンションならではの弱点が浮かび上がります。

エレベーター停止


 高層階から階段での昇降は現実的に厳しく、高齢者や小さな子どものいる世帯には大きな負担になります。

断水とトイレ


 停電やポンプ停止で水が上がらず、トイレが使えなくなるケースは過去の地震でも多数報告されています。

情報遮断


 スマートフォンが充電できない、光回線・Wi-Fiが止まるなど、情報入手が難しくなる可能性があります。

共用部の被害


 エントランス、駐車場、ゴミ置場などの共用部分が使えないと、生活動線全体に影響が出ます。

これらを前提に、「避難所に向かう」よりも「自宅にとどまりながら生活を続ける」ための準備を、建物全体で考える必要があります。

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3.事例:芝浦アイランドケープタワーに見る在宅避難体制
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東京都港区芝浦にあるタワーマンション「芝浦アイランドケープタワー」は、在宅避難を前提にした防災の先進例としてたびたび紹介されています。

48階建て、約1100戸規模の大規模タワーマンション

各階に3日分の水や食料などを備蓄

エレベーターは17基あるが、大地震発生時は非常用電源で1基だけを稼働

各階ごとの安否確認訓練では、トランシーバーを使用し、住戸の状況をフロア単位で把握

子ども向けイベントやマルシェと組み合わせて防災訓練への参加者を増やす工夫



こうしたハード・ソフト両面の取り組みが評価され、「停電時でも自宅での生活継続がしやすいマンション」として東京都の「東京とどまるマンション」に登録されています。
登録マンションは、防災備蓄資器材の購入に補助を受けられるなど、行政からの支援も受けています。

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4.港区の方針:「在宅避難」が前提のマンション防災
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港区は「マンション震災対策ハンドブック〜在宅避難のすすめ〜」のなかで、高層マンション居住者・管理者に対し、次のような考え方を示しています。

自宅が倒壊・焼失していない限り、避難所ではなく自宅での生活継続を基本とする

室内の耐震対策(家具固定など)と、水・食料・携帯トイレの備蓄が不可欠

同じフロアの住民同士の顔の見える関係づくりが、災害時の安否確認や助け合いにつながる

管理組合は、防災計画や訓練、備蓄計画を平時から整備しておく



在宅避難は「各家庭の努力」だけでは成立しません。
フロア単位の共助、マンション全体の備蓄と情報共有、地域の防災組織との連携まで含めて設計されて初めて機能します。

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5.区分オーナーがいま確認すべきチェックポイント
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港区や都心タワーマンションに区分所有しているオーナーであれば、次のようなポイントを一度チェックしておく価値があります。

物件全体のレベル

自分のマンションが「東京とどまるマンション」に登録されているか

管理規約や長期修繕計画のなかに、防災・在宅避難の項目がどこまで織り込まれているか

共用部分にどの程度の防災備蓄(飲料水・食料・簡易トイレ・発電機など)があるか



フロア・住戸単位の体制

同じフロアの住民同士で、連絡先の共有や安否確認のルールがあるか

安否確認マグネット、安否札など「ドアに貼るだけで状況が分かる仕組み」が導入されているか

トランシーバーなど、停電時でも使える連絡手段が用意されているか



自分の住戸の備え

最低3日、理想は1週間分の飲料水・食料・携帯トイレを確保しているか

懐中電灯・モバイルバッテリー・ラジオなど、情報・電源周りの備えがあるか

高層階特有の大きな揺れを想定した家具固定・ガラス飛散対策をしているか



これらは、賃貸に出しているオーナーにとっても重要です。
在宅避難しやすいマンションであることは、長期的な入居継続や賃料維持にもつながります。

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6.防災レベルは「資産価値」にどう効いてくるか
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防災対策は「コスト」として語られがちですが、高額帯のタワーマンションでは、むしろ中長期の資産価値を左右する要素になりつつあります。

今後10〜20年で、首都直下地震級の揺れを一度は経験する前提

その時に「在宅避難が機能したマンション」と「混乱したマンション」の差は、居住者の体験価値と口コミに直結

東京都の制度や港区の支援を活用し、防災レベルを可視化できているマンションは、将来の買主や賃借人にとって安心材料となる



1〜2億のコンパクト住戸でも、2〜5億のファミリー住戸でも、5億超のプレミアム住戸でも、「このマンション全体が災害時にどう機能するか」は共通の関心事です。
平時からの防災投資が、将来の出口(売却・賃貸)で評価される時代に入ってきていると考えるべきでしょう。

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7.まとめ:ニュースを「自分のタワマン」に引き寄せて考える
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首都直下地震に備え、東京都や港区は在宅避難を前提にしたマンション防災を強く打ち出し、芝浦アイランドケープタワーのような先進例も生まれています。

ポイントは三つです。

避難所ではなく、自宅で生活を続ける「在宅避難」が前提になっていること

タワーマンションには、エレベーター停止や断水など、特有のリスクがあること

防災レベルは居住性だけでなく、長期的な資産価値にも影響すること



ニュースを読み流すのではなく、
「自分のマンションの防災計画はどうなっているか」
「管理組合と一緒に改善できる余地はないか」
という視点で、一度立ち止まって棚卸しをしてみるタイミングかもしれません。


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