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株式会社Ansera

日銀が政策金利0.75%へ──30年ぶり水準で「変動据え置き・固定じわ上げ」はどこまで続くか

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0.今日のテーマ:30年ぶり金利水準と「変動据え置き・固定じわ上げ」の現在地
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2025年12月19日、日銀が短期の政策金利を0.50%から0.75%へ引き上げました。水準としては約30年ぶりとなる「0.75%」です。
一方で、住宅ローンの現場を見ると、12月時点でも「変動金利はほぼ据え置き」「10年固定・全期間固定はじわじわ上昇」という構図が続いています。

今日は、

日銀0.75%の意味

2025年12月の住宅ローン金利の実態

1〜5億クラスのローンで、変動と固定をどう考えるか


という3点を整理します。

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1.日銀が政策金利0.75%へ──30年ぶりの水準
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今回の日銀決定のポイントは次の通りです。

短期の政策金利を0.50% → 0.75%へ引き上げ

水準としては1990年代半ば以来、およそ30年ぶり

インフレ率が目標2%を上回る状態が続き、賃金も上向いていることから、超低金利政策の「正常化」を進める一環

10年国債利回りは2%台と、こちらも約20年以上ぶりの水準



とはいえ、世界と比べれば0.75%は依然として低い水準です。
「金利が上がった」と聞くと構えてしまいますが、長期の歴史で見れば、まだスタートラインに立った程度と言えます。

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2.2025年12月・住宅ローン金利の実態
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足元の住宅ローン金利(新規借入の目安)は、おおむね次のレンジにあります。

変動金利


 メガバンクの店頭金利は年2.875%前後だが、優遇後の実質金利は0.6〜0.9%台
 例:三菱UFJ銀行 新規借入 下限 0.67%前後

10年固定


 主要行の多くが1.9〜2.3%台へ引き上げ
 前月比で0.05〜0.2%程度のじわ上げが続く

全期間固定(フラット35)


 21〜35年タイプで、おおむね1.5〜2.0%前後がボリュームゾーン
 2025年12月時点では、2%近辺まで水準が切り上がってきている

まとめると、

変動金利:水準はまだ1%を切っているが、上昇リスクを意識する段階

固定金利:10年・全期間ともに、長期金利の上昇を反映して、着実にじわ上げ



という構図です。

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3.なぜ「変動据え置き・固定じわ上げ」になるのか
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仕組み的に見ると、次のようなイメージになります。

変動金利


 多くの銀行では「短期プライムレート」や「政策金利」に連動
 今回0.5 → 0.75%に上がったとはいえ、
  → 銀行側が優遇幅で吸収している部分が大きく、
  → 実質金利(0.6〜0.9%台)は直ちには大きく動いていない

固定金利(10年固定・フラット35)


 基準は長期金利(10年国債利回りなど)
 日銀の正常化や財政懸念を織り込む形で、10年国債利回りは2%台に上昇
  → これが、そのまま固定金利の「じわ上げ」に反映されている

つまり、

短期(変動)は、銀行の裁量や優遇幅で当面は抑え込まれている

長期(固定)は、市場金利がダイレクトに上がり始めている



という構造が、「変動据え置き・固定じわ上げ」を生んでいます。

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4.それでも約8割が変動を選ぶという現実
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住宅金融支援機構の調査では、2025年春時点で、

新規借入者の約8割が変動金利を選択

固定期間選択型が1割強

全期間固定は1ケタ台



という結果が出ています。

理由はシンプルで、

目先の返済額がもっとも低く抑えられるのが変動

「金利は上がるかもしれないが、上がるまでは変動のメリットを享受したい」

将来本当に上がったら、そのとき考えればよい



という考え方が根強いからです。

一方で、
「金利が0.7%→1.2%→1.7%…と階段状に上がったとき、返済額がどこまで耐えられるか」
を具体的にシミュレーションしている人は、まだ多くありません。

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5.1〜5億クラスで月々どれくらい違うのか(ざっくり試算)
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1億円を35年で借り入れるケースを、ざっくり比較してみます。

金利0.7%(現在の変動水準のイメージ)


 毎月返済額 約26.8万円

金利1.2%


 毎月返済額 約29.2万円(0.7%比で+約2.4万円)

金利1.7%


 毎月返済額 約31.6万円(0.7%比で+約4.8万円)

金利2.0%(フラット35水準のイメージ)


 毎月返済額 約33.1万円(0.7%比で+約6.3万円)

2億円ならこの倍、3億円なら3倍と考えると、

変動0.7%と固定2.0%の差は、


 1億円あたり月6万円強、3億円なら月18万円強
というインパクトになります。

「変動は怖いから全部固定に」は、毎月のキャッシュフローの観点からは、それなりに重い判断です。

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6.Ansera顧客層(1〜5億中心)が押さえるべき3つの視点
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都心の高級区分(1〜5億中心)を前提にすると、次の3つを押さえておくと整理しやすくなります。

1)変動は「0.7%→1.5%」くらいまでのストレステストをしておく

今の返済額だけでなく、「金利1.5%・2.0%になった場合の返済額」を具体的に試算

家計全体のキャッシュフロー(教育費・事業の入出金・資産運用)と合わせて、どこまで耐えられるかを数字で確認する



2)固定は「保険料」と割り切る

10年固定2%前後、フラット35で2%弱という水準は、


  → 今の変動と比べれば高いが、
  → 将来の上昇リスクを織り込んだ「保険料」に近い

「金利がどこまで上がったら困るのか」「何年くらい住む・保有するのか」を前提に、変動と固定を組み合わせる



3)出口のタイミングとセットで考える

自宅であれ投資用であれ、「いつまで持つか」「いつ売る可能性があるか」をざっくり決めておく

例えば「10年以内に売却の可能性が高いなら、10年固定で金利をロックしておく」という発想もあり得る



金利だけを単独で見るのではなく、

物件価格の水準

エリアの将来性(再開発やインフラ整備)

ご自身のライフプラン・事業計画


とセットで判断することが重要です。

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7.まとめ:金利ニュースに振り回されず、自分の「前提」を決める
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日銀の政策金利が0.75%となり、「30年ぶりの水準」という見出しが並ぶ一方で、住宅ローンの現場は、

変動金利:まだ1%未満の水準が中心

固定金利:10年・全期間ともに2%前後までじわじわ上昇



という、「変動据え置き・固定じわ上げ」の状態が続いています。

これからのポイントは、

ニュースの数字ではなく、「自分の金利」がどう動き得るのかを具体的にシミュレーションすること

1〜5億クラスの場合、金利0.5%の差が、毎月どのくらいキャッシュフローを変えるのかを把握すること

変動か固定かを二者択一で悩むのではなく、「どの程度のリスクを、どこまでの期間引き受けるのか」を決めること



金利はじわじわと「本来あるべき水準」に向かい始めています。
その流れを前提に、都心の高額マンションとどう付き合うか。
目先の0.1%に振り回されず、「何を守り、どこで攻めるか」を冷静に決めていくことが、これからの数年で問われる判断だと考えています。


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